ジャンク・レスキュー

古いレコードやプラモデルなど忘れかけた記憶をもう一度

青山和子『愛と死を見つめて』

f:id:imai_life:20200213193835j:plain


昭和39年に青山和子という人が歌ってその年のレコード大賞を受賞した大ヒット曲です。
当時3歳だった私はこの曲を聴くのが嫌で、ラジオやテレビから流れてきたときはもちろん、誰かが「まこ~」と口ずさんだだけで耳をふさいで大泣きしていました。
といっても、歌詞をちゃんと理解していたわけではなく、「みこ」と「まこ」というふたりの子供が、誘拐されたかなにかの理由で離れ離れになってしまう悲しい物語を勝手に想像して泣いていたのです。(ふたりが「大人」だと知ったのはだいぶ後のことでした。)
3歳の私には、まだ「死」ということはよくわからなかったので自分が想像できる一番怖いことは、親や兄弟と離れ離れになって一人ぼっちになってしまうことだったのでしょう。
死がだれにでも訪れることを知ったのはそれから何年かたった幼稚園のある日でした。
その日の夜は自分がいつか死んで土の下に埋められてしまうことを想像して怖くて眠れなかったのですが、何時間か悩み続けた後、出した結論は「まだまだ先のことだ」でした。
5歳にして悟ったということでしょうかね。

※写真のレコードは、1996年頃、今は亡き数寄屋橋ハンターで購入。ハンターは安レコのジャケットとスリーヴをホチキス止めしてることが多かったのです。当時はそれが嫌だったんですけど今となってはそれも懐かしい。(このレコードは安レコじゃなかったですけど。)